本セミナーのテーマ「令和４年度税制改正（納税環境整備関係）の論点」を取り上げた趣旨を説明するとともに、一般会計税収の推移や税務調査の現況等の観点から、その改正に至るまでの背景について、考察する。

令和4年度税制改正において納税環境整備に関する改正に関わった財務省主税局企画官より、本改正に至るまでの税制調査会での議論の内容や、申告・納税や税務調査等に関する手続き、不適切な納税者に対する対応策等に関する改正項目について解説いただく。

納税環境整備に関する改正を受け、納税の適正化に関する改正のうち、簿外経費等の必要経費（損金）不算入、帳簿不提出等の加算税の加重、財産債務調書制度の見直し、税理士に関する懲戒処分の拡大等について、関連する法令との関係等を整理し、改正による問題の所在を明らかにしていく。

上記「改正税法の法解釈・法制度の論点」において提起された論点について、税務、法務の実務家の視点から、深堀りするとともに、今後の税務調査等に備えておくための留意点等について考察する。